二〇二六年三月
新しいカレンダーのページをめくると鳥の写真と説明が出てきました。
見たことのない鳥でした。でもその声は聞いたことがありました ー
ライオンの雄叫びのように力強い歌声でした。
ローレンシャン地方で初めてキャンプしたとき、
霧に包まれた穏やかな朝をつんざくような大音声が響き渡ったのです。
それは静かな湖面を波立たせるように、
山を満たしました。
私は、すっかり心を奪われ、声の主を探しました ー
でも見つけられませんでした。
夫がフランス語の鳥図鑑をくれたので、
探してみることにしました。
それは見たことがない鳥でしたし、
むろん名前も知りません。
手がかりは、その歌声だけでした ー
「耳に残る曲だけが頼りでした。」
一ページ、一ページ
一行、一行 指でなぞりながら
姿の見えない歌い手と
その歌声を探しました
驚いたことに、
それはスズメの仲間 ー ほんの小さな鳥でした。
Bruant à gorge blanche. (ノドジロスズメ)
歌詞は “Où es-tu Frédéric, Frédéric, Frédéric”
(フレデリック、どこにいるの?)
三月のカレンダーにはこう書かれています。
White-throated Sparrow は “Oh sweet Canada, Canada, Canada”と歌います。
この鳥は、春から夏の間にローレンシャン地方
に戻ってきます。
その二か国語の歌をまた聞きたいと
今からとても楽しみにしています。
歌声はここです。あなたにはどんなふうに聞こえますか?